尊敬する師との別れ
大晦日、ぼたん雪が風に舞う広島平和記念聖堂で、
恩師ローレンス・マクガレル前理事長の葬儀が、厳かに行われました。
涙が止まりませんでした。
その月に、広島のホスピスを訪れました。
お別れが近づいているという覚悟と同時に、
現実を否定したい気持ち、行き場の無い悲しみが錯綜する中で、
面会をしました。
病室のマクガレル先生は、ベッドで休まれていましたが、
凛としたお姿で、優しく微笑んでくださいました。
気づいたときは、細くなられた腕を、何度も何度もさすっていました。
お病気が判明した後の、理事長室での面会で涙する私に、
「死は全ての人に訪れます。受け入れることが大切です。
短い長いというよりも、どのように生きるかが最も大切なことです。」
と、述べられました。
教授、学長、理事長となられまた神父としても、
大学に多大な貢献をされ、学生たちをエリザベトスピリッツで
音楽のみでなく人として正しい道へと導いてくださいました。
死をもって、人としての生き方と最後の迎え方を、
自ら示された偉大な私のバーンスタイン、
ローレンス・マクガレル先生、これまで大変お世話になりました。
先生への感謝は、永遠です。
ご復活され、これからも私たちを大きな愛で包んでくださることでしょう。
”角笛を吹いて神を賛美せよ 琴と竪琴を奏でて神を賛美せよ”
(詩編150・3)
先生にいただいた言葉として、
音楽へ向かう気持ちを新たに精進していきたいと思います。